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戦術対抗戦で防御タンクが輝く道はあるか

ご存知の通り、戦術対抗戦におけるタンクは回避型がスタンダードとなっており、防御値で受けるタイプのいわゆる防御タンクは長らく逆風です。

 

まず大きな理由としては、回避タンクの方が受けられる攻撃の総量が平均的に多くなっていることにあります。回避タンクは回避によるパリィによってダメージを0にちょろまかせる一方、防御タンクはダメージを軽減できるにせよ必ずHPで受けなければならず、また低命中大ダメージの大技もほぼ確定で被弾することになります。例えばユウカはミカEXをしばしば耐える一方、ホシノは蒸発します。

 

近ごろのブルアカは経年に伴う火力インフレによって防御タンクの減衰力では抑えきれなくなり、結果的に「受けるのではなく躱すしかない」状況に陥っています。

 

防御タンクは偏差は少ない分パフォーマンスのアベレージが低く、回避タンクが0-100(平均パフォーマンス50)なら防御タンクは30-40(平均〃35)といった印象。好意的に見ると防御タンクは極端な下振れの出落ち退場が発生しづらいとも解釈でき、良くも悪くも受けられる打点総量が最初から決まっていると言えます。そのため、攻勢時の有利対面へ投入することで安定した足止めを期待できるでしょう。しかしそれは攻めでメタ編成を用いる場合の話であり、汎用性では現状劣ると言わざるを得ません。

 

攻撃を仕掛ける相手にとって脅威となるのは結局回避タンクです。回避タンクは平均的に防御タンクよりも多くの打点を吸うことができ、例えばアルティメットアツコ氏降臨の場合は防御タンク10人分以上の被弾を押しとどめることも可能だったりします。攻撃を存在しなかったこと(0ダメ)にできる回避タンクは厄介の極み。

 

むろん下振れの場合は一撃で退場し、防御タンク以下の仕事量に留まることもあるわけですが、しかしこれは下ぶれを抽出した恣意的な反論に過ぎません。現状では相手に回避/命中の運ゲーを強要した方が優位です。

 

 

そして防御タンクの逆風を強めてしまったのが、コスパの良い防御デバフや防御貫通の存在。例えば高Tierの水着アヤネや正月ムツキは防御タンクをより不遇なものとしました。あと細かいところではナギサやマサハル。とくに今期猛威を振るっている水着シロコはどういう風の吹き回しなのか防御デバフがディーラーオプションで搭載されており、これによって防御タンクは逆風のあまりユズソラよろしくデコ丸出しの憂き目に遭っています。

 

元よりブルアカはPvE前提でキャラが設計されている上、総力戦および大決戦において【命中 / 回避】がギミックとして重要視されてないことから、多くの場合、デバフ付与アビリティの対象が防御パラメータであることが多く、対抗戦はその煽りを受けて回避タンクを使わざるを得ない状況に追いやられている、と言っても過言ではないでしょう。

 

この回避タンク環境を打開する安直でありきたりな方法論としては、回避タンクに有効な汎用対抗戦キャラ───具体的に言うと水着マシロ等の代替キャラを実装するか、あるいは防御タンクの性能を根本から見直し、つまりバランス調整する他ありません。さもなくば戦術対抗戦はこの先もずっと回避タンクがこの世の春を謳歌することになると思われます。

 

個人的には、状況によって回避型か防御型かでもう少し悩めるようなバランスになってくれることを望みます。