運、暴力、運。対抗戦の全てを手に入れた教師、運だけ王ゴールデン・マサハラー。彼奴の死に際に放った一言は、人々を表彰台へ駆り立てた。
「俺の豪運か?欲しけりゃくれてやる。探せ!初手ポンの秘訣をそこに置いてきた」
教師たちは表彰台を目指し、正月ハルナという名のおみくじを引き続ける。世はまさに大マサハル時代!!
正月のせいか某所で正月ハルナについて言及されていましたので、自分も彼らの目に触れないようここで簡潔に詩を投げてみたいと思います。
正月ハルナの利点でもあり問題点をおおざっぱに申しますと「雑に強く、ブレインデスでもコンスタントに勝てる」ところです。無指向性の自動捕捉EXと妨害をものともしない発動フレーム、SRによる高い命中、安定した打点、そして遮蔽の無視。「はいテミス」には及ばないにしろ、なかなか理不尽なアビリティです。
スキップ勢をはじめとするカジュアル層や手持ちの乏しい後発無微課金者にとって、配置学も不要で編成を入れ替えるでもなく1枚で打率を維持できる正月ハルナを採用しない手はなく、結果的に対抗戦プラチナ帯の大半が正月ハルナ使用者───いわゆるマサハラー(そんな俗語は実在しない)となり、日々仁義なきミラーマッチで勝率約5割の不毛な潰し合い(じゃんけん / おみくじ / 福男コンテスト)が行われています。
ミラー5戦を制したマサハラーを讃えるモミジ
では正月ハルナには正月ハルナでしか対抗できないのか、と問われればそうではありません。正月ハルナにはチコリや耐久系を主として弱点はあります。その詳細は割愛するとして、「じゃあ勝てるなら問題ないじゃん」と思われそうですが、正月ハルナの問題点は「勝てる勝てない」ではありません。あのキャラが単純にコンテンツを退屈なものにしています。なお主観の問題につき、これに納得する人としない人では話が平行線を辿るでしょう。
メイドユズは偏差激しいため攻めでは非推奨
現状、対抗戦アッパーミドルより上のラインでは過半数が正月ハルナを使用するため、正月ハルナに勝つために狭いメタのプールから駒をチョイスする他なく、今の屋内環境でまともに戦える編成は限定的で多様性はありません。現環境で有効な編成タイプを大げさに言えば【正月ハルナ】or【正月ハルナメタ】の2択しかないのです。
さらに言うと正月ハルナメタ編成にはヘビー寄りのユーザーや対抗戦注力勢でなければ育成があまり行きわたらないニッチなキャラ
これとか
───が多数を占めることに加え、そうしたキャラに頼らない配置戦法によるメタもマイナーなため広まらず、それら諸々のハードルが正月ハルナミラーの氾濫に拍車をかけていると考えられます*1。マサハルへの有効打がわからないから、あるいは知っていても手持ちが足りないから結局ミラーで勝率5分のじゃんけんを仕掛けに行くという、毒を以て毒を制す仁義なきマサハル環境。
ですが、元をたどれば瑕疵があるのはマサハラーではなく、あのような雑な性能でリリースしたアローナです。おかげで対抗戦はだいぶ退屈になり、私クルミタピオカチャレンジのように屋内対抗戦ツマンネと言ってハナクソをほじる人が散見されるのもまた事実ではありますが、ただ誤解しないでいただきたいのは、当方には屋内対抗戦を現在形で楽しんでいる人を否定する意図はおろか、黒舘ハルナにもころあずにも罪があるなどとは微塵も思っていません。そもそも屋内が妙味に乏しいのはマサハルのせいだけではないので。
しょあくのこんげん、そけいぶX
いずれにせよ、正月ハルナが駆逐されるためには正月ハルナ以上の雑に強いキャラが実装されるか*2、あるいは入手・育成難易度が低く、なおかつ育成が容易な敷居の低さでありながら片手間に正月ハルナを封じられるようなインチキ生徒が降臨する他ないでしょう。なにしろ現状天敵のチコリは贅肉含め諸々ピーキーなため。
あとは個人の好みの範疇なので話はここで終わりにします。おやすみなさい。